企業理念

Vision

Space within Your Reach 〜宇宙を普通の場所に〜

Mission

私たちは小型衛星技術のパイオニアとして、宇宙ビジネスの先頭に立ち続けることで、従来の宇宙利用の常識を打ち破り、地球上のあらゆる人々が当たり前のように宇宙を使う社会を創ります。



この目的を達成するためにメンバーに求める3つの指針を、弊社では「Axelspace Way」と表現しています。

Axelspace Way

Go beyond what we are

Lead each other

Celebrate challenges

代表者メッセージ

宇宙をより「当たり前」の場所にするために

東京大学・東京工業大学発の小型衛星ベンチャーとしてスタートしたアクセルスペースは、2023年夏に創業15周年を迎えることができました。この間、事業そのものにも、事業を取り巻く環境にも、劇的な変化がありました。創業当初は「マイ衛星」という概念を打ち出し、民間企業が衛星を所有・活用することは夢ではないと訴えるところから始まりました。2015年には、宇宙の価値をより多くの人にスピーディーに届けていくために、衛星データソリューション事業であるAxelGlobe(アクセルグローブ)を立ち上げ。現在、5機の光学地球観測衛星で日々世界の様子を捉え、さまざまなビジネスインサイトをお客様にお届けしています。こうしたデータは農業や災害監視、報道、環境など、多様な用途での活用が進んでおり、顧客・パートナーは世界30カ国以上に広がっています。

2010年代後半には日本政府も宇宙産業の育成に本腰を入れ始め、加えて多くの非宇宙業界の大企業も宇宙への関わりを深めたことから、宇宙は成長産業として社会的な注目を集めるようになりました。アクセルスペースでは、急速に高まる小型衛星開発需要へ応えるため、汎用的な衛星システム設計を取り入れ、多品種量産に対応する新たな衛星開発手法の構築を決定。2022年にそれまでの専用衛星開発事業をAxelLiner(アクセルライナー)事業へと昇華させました。多数の衛星が毎月のように打ち上がる時代に向けて、研究開発および事業開発を加速させていきます。

これまで、宇宙はその特殊性、つまり「他とは違う」ことこそが価値でした。しかし、多くの企業が宇宙に参入し、周辺産業も巻き込んで急速な発展を遂げつつある今、宇宙のそうした「特別」を、いかに地上の「普通」に近づけられるかが、事業成功の鍵を握ります。アクセルスペースは創業初期から“Space within Your Reach(宇宙を普通の場所に)”をビジョンとして掲げており、組織・事業の構造の変革を通じて、宇宙業界の進化に貢献してきた自負があります。組織面では、国籍や年齢、業界にとらわれない幅広い人材を集め、多様性に富んだ活力のあるチームを作ってきました。事業面では、最先端のデジタル技術やセキュリティ技術を自社の新たな強みとすべく、専門の組織を作った上で積極的に取り入れ、ソフトウェア中心のビジネスモデルへの転換を図ってきています。

また、サステナビリティの観点でも、アクセルスペースは宇宙空間をビジネス利用する責任ある事業者として、積極的な取り組みを進めています。サステナビリティは、森林保全などの地球観測データによる環境ソリューションの観点のみならず、衛星開発の現場においても重要な要素です。昨今、スペースデブリ(宇宙ゴミ)問題が特に世間の関心を集めていますが、より実効的には、衛星プロジェクトのライフサイクルすべてにおけるサステナビリティへの配慮が必要だと考えています。そこで弊社は、衛星製造から打ち上げ、運用、そして廃棄に至るまでの各フェーズにおいて、サステナビリティの観点から遵守すべき高い基準を自主的に設定し、“Green Spacecraft Standard”としてまとめました。グリーンな宇宙ビジネスを目指し、これからは業界全体への普及啓蒙活動にも取り組んでまいります。

株式会社アクセルスペースホールディングス

株式会社アクセルスペース

代表取締役CEO 中村 友哉